大変な猛暑が続いておりますが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
さて、本日はエステティックコーチ講座で学ぶ、より良いコミュニケーションをとるための、基本的でとても重要なスキルについてお伝えしたいと思います。
まず、一つは「聴くこと」、次に「質問すること」、最後に「伝えること」。
この3つが中核となる技術です。この3つの技術は、相手がクライアント、スタッフ、上司、部下に限らず、ご家族、ご近所の方など、どんな人とのコミュニケーションにも、とても役に立ちます。
今回と次回の2回は、これら3つの技術の中の一つである「聴く」について、考えてみたいと思います。
| | コアスキル1・・・「聴くこと」 |
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ここで注意すべきことは、「聞く」ではなく、「聴く」ということです。私達は、人と会話をするときに、確かに相手の話していることは聞いていますが、表面的なことだけではなく、その人が本当に伝えたい心の声をしっかりと「聴いて」いるでしょうか?
人は、自分のことを聴いてくれないと、相手の言うことも受け容れられないといわれています。相手に心の扉を開いてもらい、信頼関係を構築するためには、この「聴く」ことは最も大切なステップです。
まず、相手の話をよく「聴く」ための基本となる姿勢について述べます。コーチングでは、相手の話を「聴く」ときには、ゼロポジションという状態で聴きます。
ここで、あなたが人の話を聞くときの様子を思い出してみてください。
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話をする前に「こういうふうに話の流れを持っていこう」と決めて話をすることはありませんか? |
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事前に相手のことを「あの人は、きっとこんな反応をするだろう」とか、「自分とは合わない人でないか」と自分の中でイメージをしていませんか? |
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相手が話している途中で、「それは違うんじゃないか」とか、「こうすればいいのに」などと考えたりすることはありませんか? |
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相手の話が止まってしまうと、沈黙がつらくなってしまい、自分から話し出してしまうことはありませんか? |
これらは、私達が一般的に会話をしているときの「普通の聞き方」です。実は、このような話の聞き方では、相手は話を聴いてもらっている気がしないのです。
それに対してゼロポジションとは、相手に対してできるだけ先入観を持たないで、まるで真っ白なキャンバスをイメージしながら相手の話を聴く方法です。
さらに、話の途中で、言葉をはさまず、否定も評価もせずに、あなたの話しを聴かせてくださいという姿勢で、自分は聞き手に徹するのです。そうすることで、相手には、聞き手に対して、自分の話をしっかりと受け止めてくれているという安心感と信頼感が生まれます。
統計的に言うと、自分の話を70%聴いてもらえると、人は満足するという結果があるそうです。そうなって初めて、人は、「この人なら大丈夫。この人の話も聴いてみよう。」という気持ちになるといわれています。
いかがでしょうか?普段、何気なく聞いていた相手のお話を、ゼロポジションを意識して「聴いて」みる。簡単なようで、意外と難しいかもしれませんが、ぜひ、毎日の生活の中で取り入れて、自分自身のコーチングのスキルアップにつなげていきたいものです。
次回は、「聴くこと」についての別のスキルをご紹介したいと思います。
どれも根気よく練習することで身についてきますから、すぐにできなくてもあきらめずに、肩の力を抜いて少しずつ実践してみてください。
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