つい先日まで厳しい暑さが続いていましたが、秋を感じるまもなくこのところ急に寒くなってきました。
皆様の地域はいかがですか?
今日は、遅まきながら国際健康美学会の第10回学術研修会のご報告をさせていただきます。
今大会は、3人の講師による教育講演と2人の方の研究発表がありました。
そのうち、「運動と栄養」、「美容とアンチエイジング」、「若者の美と健康に対する意識の日韓比較」を興味深く聞きましたので、その要旨をお知らせしたいと思います。
| | 運動と栄養 |
|
神奈川県立保健福祉大学栄養学科教授の鈴木志保子先生が「運動と栄養」について講演されました。
体脂肪による体重の増減は、1日で起こるものではなくエネルギー出納が影響していて、大事なのがエネルギーバランスのブレ。
このブレを確認するのに効果があるのが、朝一番の排尿後の体重測定。
さらに、歩数計で身体活動量や食事内容、食事開始時刻、終了時刻など記録を付けることがとても有効とのことです。
つまり、健康な身体づくりのために有効な習慣は、正しい知識と継続的な運動のための「自分のルール」を作ることが大切だというのが、鈴木先生のお考えです。
セラピストとして、どのように「自分のルール」を作るかの支援が必要なのかと思いながらお話をお聞きしました。
| | 美容とアンチエイジング |
|
心理学の専門家である中村先生は、「美容とアンチエイジング」について講演されました。
エイジングはネガティブに捉えられがちだが、実は必ずしもそうではない。
これまで生きてきた自分、獲得した自分らしさに自信をもって、あるがままの自分を受け止め、心豊かに、穏やかに生活することで外側の美しさも倍増する。
そうあるためには、上手なストレス対処法を考えること、無駄な緊張を解いてリラクセーションを身につけること、周囲とのコミュニケーションを図ることが重要とお話しされました。
年齢に抗うことだけでは美しさは生まれない。今の自分に見合った美こそが美しい。
アンチエイジングではなく、もっとポジティブにサクセスフルエイジングをめざしましょうと締めくくられました。
アンチエイジングへの関心が高まっていますが、真の美しさを心と体の両面から考える必要性を改めて痛感できました。
| | 日本と韓国の女子学生の健康美に対する意識の違いとは…… |
|
東京医療保健大学医療栄養学科教授の下田妙子先生が、「若者の美と健康に対する意識の日韓比較」というテーマで発表されました。
それによると、両国に大きく差があったのは「自尊心」。
韓国のほうが、自分に自信がある、自分に価値があると考えている学生の割合が非常に高いという結果が出たそうです。
今や、若き人たちの「自尊心の低下」が教育界でも問題になっています。
美と健康に対する意識にも、その傾向がみられるというこの調査結果は、日本の将来を左右する大きな問題だと思います。
学会の目標の一つである信頼されるセラピストの養成も、「自尊心」の問題が大きく関わっています。
これからも、セラピストのためのコーチング講座の普及に努めたいと思います。
良いコミュニケーションのための秘訣を学べるのが「エステティック・コーチング」(通信講座)です。
詳しくは、下記のWEBサイトをご覧ください。
http://www.dietitian-coach.com/application.php
講座で使用するテキストだけの購入も可能です。こちらからどうぞ。
http://www.iscohb.or.jp/anchor/20080630-001.php (紹介)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4885090857/ (購入)
認定資格の詳しい情報は、詳しくは、下記のWEBサイトをご覧ください。
http://www.dietitian-coach.com
| |
メールマガジンの登録・解除はこちらから
|