最近「デトックス」「毒素排泄」という言葉と、それに続く岩盤浴やゲルマニウム温浴などの看板をよく見かけます。
雑誌の特集でも「ストレス解消法」や「人間関係を円滑に築く方法」「家族間のコミュニケーションの取り方」などがよく取り上げられていることをみても、現代社会に生きる私たちの心と身体の中には「毒素」が溢れているのかもしれません。
もともとは「毒素」などという言葉は、美容業界では使われていなかったのではないでしょうか?
しかし今や「デトックス・毒素排泄=美容・健康産業」のカテゴリーとして多くの方に認識されています。 このように、数年前と現在では一般常識や求められていることが少しずつ変わってきているように感じます。
では、エステティシャンとして何ができ、また何をすべきなのでしょうか?
これほどまでにエステティックサロンや美容・健康産業に携わるお店が多数ある国を私は知りません。 それほど日本人は美容と健康に関心が高いということだと思います。
しかしながら、それを商品とするお店が多ければ多いほど他との差別化も難しくなります。 そんな中で私たちエステティシャンは、「結果を出す」ということが最大の差別化だということを学ばなければなりません。
「結果」というのは、お客様の希望をよく聞き、その目標を共に実現させていくことです。
肌がきれいになりたい・・・ ウエストが細くなりたい! 足がスラッと長くなりたい!! 健康になりたい! そして痩せたい・・・こんなお客様の願いを叶えるお手伝いをすることが、エステティシャンに最も求められていることです。
そのためには身体に関する知識や痩せさせるためのノウハウ、ストレスを解消させるコミュニケーション能力など多くの知識と経験を持つことは必須です。 マニュアル通りの技術が行なえ、機械が正しく使えても、そこに適切なアドバイスと心ある接客がなければ結果は出ません。
日本人は勤勉で手先が器用な上、大変な努力家が多い国民性だと思います。 今後、エステティックの現場に役立つ技術についてのプログラムの開発や質の高いエステティシャンを養成するシステムが確立されてくれば、今よりもさらに素晴らしいエステティシャンが多く誕生するのではないでしょうか。
「心の毒」も「身体の毒」も取り除けるエステティシャンが世の中に溢れてくれることを願います。
国際健康美学会 専務理事 村山 舞