2009年8月1日に、第2回
「エステティックコーチ」資格認定講座を開催しました。今回は28名のエステティシャンの方々が参加されました。皆様、エステティックサロンでカウンセラーとして、施術者として、また店舗の責任者として忙しく活躍されていらっしゃる方ばかりです。
昨年開催した第1回目の講座は4日間のスクーリング形式で行いましたが、今回は受講者側の要望により、2日間で予定されていた講義の部分のみを4時間に短縮して行いました。認定試験に向けての演習は教材のDVDとテキストを使って各自、自宅学習という形で行っていただくことになります。
講師は、この講座を開発して下さった精神科医の奥田弘美先生と、サンタフェNLP発達心理学協会認定トレーナーとして活躍されていらっしゃる心理学とコミュニケーションについての専門家、梅本和比己先生のお二人です。
梅本先生にはカリキュラムの中のエゴグラムについて講義していただきました。この講座は、自分が目指す理想的なコミュニケーションについて考えるところから始まります。そのためには、まず最初に自分のキャラクタータイプを知ることが大切です。それぞれが交流分析に基づくエゴグラムチェックを行った後、その読み方の解説を聞くのですが、この時点で受講者の皆さんはとても盛り上がります。
まず一番高いところに注目し、次に一番低いところに注目します。そして最後に同じくらいの自我状態に注目します。エゴグラムは、何かあったときにその人がどう行動するのかの目安として参考になります。店舗の責任者である立場から、ご自分を振り返ってみられたのでしょうか。受講者のお一人から質問がありました。一番高いACが20、そして一番低いCPは2、FCが14ある自分をどのように理解すればよいのかという質問でした。
これについて、先生は、相手を不快にさせたくないので自分の考えがあっても言わないことがありませんか? それが依存的だと言われることがあるかもしれませんね。例えば、新聞を見て、これはおかしい!と、政治家のごとく批判する練習をすることで少しずつCPが上がってくれば、自分の怒りに気づくようになりますとアドバイスされました。
自分のことを客観的に理解した後は、いよいよ講座の本題であるコーチングについて学びます。
セラピストとして良いコミュニケーションを実現するために必要な基礎となる3つのコアスキル「聴くこと」「質問する」「伝える」について、奥田先生がレクチャーしてくださいました。解説と共に、良い例と悪い例を実際に映像で見せて説明をしてくださったので、受講者の方々も理解が深まったように見受けられました。
二人でペアになり、学んだスキルを使ってのロールプレイを間にはさみながら行われた講義でしたが、最初はお互いにぎこちない様子だった二人組みも最後には笑顔が見え、打ち解けた様子でした。
このようにして終了した第2回講座ですが、これから数ヶ月、毎日の仕事の中で実践していただくことになります。実際に使うことこそがその方の実力となります。来たるべき試験の日までに、しっかりと自分のものにしていただけることに期待しております。
教育研修委員会委員長 高山 永子