4月11日と12日の2日にわたり、
「エステティックコーチ資格認定講座」の前半にあたる第1回目の講座を行いました。今回参加された13名の内、2名の方を除いては、全員がエステティシャンやセラピストとしてサロンにお勤めの方々でした。後のお二人は、エステティシャンではありませんでしたが、コーチングにとても興味を持っていたことに加え、たまたま奥田先生の著書を読んで先生が講師を務めることを知り、ぜひ受講したいと思って参加したと話しておられました。受講人数は予定より少なかったのですが、その分、講師の先生方との距離も近く、終始、和気あいあいとした雰囲気の中で進められました。
この2日間では、コーチング概論から始まり、コーチングの基礎となる3つの重要なスキル(聴く技法・質問する技法・伝える技法)について実習を交えながら学びました。さらに応用編として、自分の目標(マイゴール)を設定し、行動計画(アクションプラン)をつくり、行動をサポートするという目標達成の為の3ステップ法を実習しました。
初日はまず最初に、講師である精神科医の奥田弘美先生から、コーチングの歴史や意味、さらにこの講座で学ぶエステティック・コーチングについての解説がありました。その後、自分のキャラクタータイプを知るというテーマで、日本交流分析学会認定交流分析士の梅本和比己先生による講義がありました。ここでは、コミュニケーションをとる前の準備として、交流分析のエゴグラムチェックを使って自分自身を分析したのですが、受講者の皆さんの中には、エゴグラムを初めて体験した方も多かったようで、興味津々の様子で大変盛り上がりました。
その後は、講師の奥田先生による、自分が理想とするコミュニケーション・ゴールを導き出すための講義へと移っていきました。
講座の途中では、様々な場面に合わせて俳優さんが演じているDVDを見て確認したり、それを参考にして受講者が教わったスキルを使って実習しました。2日目の最後には総まとめとして、3名ずつのグループになり、それぞれがクライアント役、コーチ役、オブザーバー役になりロールプレイングをしました。オブザーバーとして客観的にやりとりを捉える体験を含めて、受講者全員が3つの役回りを全て経験することで、クライアントやコーチの気持ちがよく理解できたようでした。
このように楽しい雰囲気の中、2日間の集中講座もあっという間に終了しました。受講者のお一人からは、部下に注意をしなくてはいけないことがあり、なかなか言い出せないでいたが、今回学んだスキルを使って話せば、相手も嫌な気持ちにならないでこちらの話を聞いてくれると思うので早速実践してみたいということをお聞きしました。
今後は、教材として用意されたテキストとDVDを持ち帰り、各自が6ヶ月の間、自らの仕事や毎日の生活の中で、学んだスキルを使いこなす努力が必要になります。自宅での6ヶ月の学習期間を終えた10月17日・18日の2日間に、講座の後半にあたる、演習1日と最終の認定試験が行われることになります。6ヶ月後には、受講者の皆さんがどのように変わっていらっしゃるのでしょうか。認定試験ではどんな結果が出るのでしょうか。今から私も楽しみです。
教育研修委員会委員長 高山 永子