8月6日(月)の夕方、ティーサロンでお茶をいただきながら、アットホームな雰囲気の中、『セラピストのためのNLP入門』と題して教育研修会を開催しました。

 まず最初に、講師の梅本和比己先生が、全員に画用紙とクレヨンを使って、子供の頃の食卓の絵を書いてくださいとおっしゃいました。ご参加者の方々は少しびっくりされた様子でしたが、次の瞬間には思い思いの色を使って楽しそうに絵を書き始めました。

 出来上がったら、グループに分かれて一人ずつ自分が書いた絵の説明をします。両親、兄弟と一緒に囲んだにぎやかな食卓の、お父さんの前にはビールとグラスの絵がしっかりと描かれていたりと、細かいところまで表現されているのを見て、皆様が素晴らしい絵心を備えていらっしゃることに驚きました。

 ちょっと変わった自己紹介から始まったセミナーですが、初対面であったはずの皆様が、この頃には既にすっかり打ち解けている様子を見て、コミュニケーションの取り方にはいろいろな方法があるのだなあと改めて思いました。

 NLP(Neuro-Linguistic Programing)=「神経言語プログラミング」は、自分の行動や心理状態を望ましいものに変化させたり、長所を伸ばしたりすることで、幸せな人生を作っていくためにとても有効との説明がありました。悩みを持つ人へのカウンセリングやビジネスで成功を望む人への応用が可能と聞いてますます興味を持ちました。

 そのためには、人との信頼関係をしっかりと築けるかどうかが重要なポイントです。その第一歩として、聴くスキルの練習をしました。二人組みになって、一人が話し、一人が聴くというパターンです。話を聴いている間は口を挟まず、うなずき、相手の視点で受け止め、バックトラックやペーシング、また相づちを入れながらしっかりと聴くことに集中します。実際にやってみると、想像以上にむずかしかったという感想がありました。いかに普段の会話の中で、人の話に口を出しているかに気づいたということなのですね。

 その次は、質問するスキルです。
 どのように効果的な質問をして相手の考えや行動を引き出すかが重要です。
 質問によって目標が明確になったところで、伝えるスキルを使います。この3つのスキルは、コーチングにも共通しています。その後、相手の自発性を引き出すために影響を与える言語などについてレクチャーを受けました。

 2時間はあっという間でしたが、ご参加者の皆様はそれぞれに気づきやヒントがあったようです。
 今回のセミナーが、皆様のお仕事や人生において良い転換のきっかけになれば幸いです。

2010.8.6