平成20年11月19日に、第3回教育研修会を開催しました。
 今回は「エステティックコーチ有資格者のための質問力スキルアップ講座」と題して、講師には梅本和比己先生(サンタフェNLP発達心理学協会認定トレーナー)をお迎えしました。

 クライアントから信頼され、良いコミュニケーションをとるためのスキルを身につけたエステティックコーチの皆様が、明確になったクライアントの目標を実現するための効果的な提案や影響を与える言葉の使い方、またクライアントの自発性を引き出すために不可欠な「質問力」をつけるための講座となりました。
 10月に初の学会認定となった11名のエステティックコーチの方々が参加されましたが、とても積極的に受講されていらっしゃいました。

 まず最初に、講師から今回の講座の学習目標が示されました。信頼関係を築くためのコーチングの復習から始まり、クライアントへの提案の仕方、クライアントに選択してもらえる説明力、さらには、自発性を引き出す言語パターン、信頼関係を維持することの重要性についての説明がありました。

 エステティックでのカウンセリングは多くの場合において、一方的な説明や確認が中心になりがちです。そこで、クライアントの本当の気持ちや悩みを理解する上で、さまざまなスキルを学び、受容・理解・支持することを身につけたのがエステティックコーチです。
 今回の講座ではもう一歩進んで、クライアントの要望にぴったり合うものを提案し、選択していただくという関係のパターンに変えていきます。そうすることで、クライアントが自分で決断し、本人が自発的に選ぶという結果が得られるという内容でした。

 レクチャーを受けた後は、ロールプレイングで体験をします。それぞれが、エステティシャンやセラピストの立場として、また、クライアントの立場になって、その効果を実感しました。
 今回の講座を通して改めて感じたことは、カウンセラーはいつの場合も、相手の視点で話を聞き、相手の身になってペーシングをすることが大切で、クライアントの気持ちに寄り添うことが基本であるということでした。

2008.11.19